
本書は、3D CAD「Autodesk Fusion」を使って、実際に手を動かしながらヒューマノイドロボット型フィギュアを設計・製作することを目的とした入門書です。CADの操作解説だけに終始するのではなく、「なぜその形にするのか」「なぜその寸法が必要なのか」といった設計の考え方も、できるだけ具体的に説明することを心がけました。
近年、3Dプリンタの普及により、個人でも比較的容易に立体物を製作できるようになりました。一方で、CADを使った設計は「操作が難しそう」「どこから手を付ければよいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。本書は、そうした方に向けて、最低限必要な機能に絞りながら、実用的な3D設計を体験してもらうことを狙いとしています。
題材として取り上げるのは、ボールジョイントを用いた小型のヒューマノイドロボットです。関節構造や部品の組み合わせ、3Dプリント時の寸法調整など、単なるサンプルモデルでは得られない、実践的なノウハウが数多く含まれています。また、本書で設計したモデルは、実際に3Dプリンタで出力し、組み立てることを前提としています。そのため、画面上で「それらしく見える形」ではなく、「実物として成立する形」を重視しています。
解説は、Fusionを初めて触る方でも追体験できるよう、操作手順をできるだけ省略せずに記載しています。一方で、すべての機能を網羅することは目的としていません。まずは本書の内容を一通りなぞり、CADによる設計の流れと考え方に慣れていただくことを優先しています。
本書を読み終えたとき、「CADの操作が少し分かった」だけでなく、「自分でも何か設計してみたい」「形にできそうだ」と感じてもらえたなら、著者としてこれ以上の喜びはありません。本書が、ものづくりの第一歩、あるいは次の一歩を踏み出すための助けとなれば幸いです。
第1章 設計準備
1-1 設計するロボット
1-2 Autodesk Fusionの準備
1-3 基本練習
第2章 構造設計
2-1 ジョイント設計
2-2 ボディ構造設計
第3章 外装設計
3-1 ボディ外装設計
3-2 脚部外装設計
3-3 腕部外装設計
3-4 腕・脚をミラー
3-5 頭部を作成
3-6 ポーズとレンダリング
第4章 3Dプリント


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